第13回 茨城の建築家展2020 「エネルギーと建築家」

【展示会開催概要】
■会期:2020年2月23日(日)~3月2日(月)
■時間:10:00-17:00(最終日15:00まで)
■会場:文化デザイナー学院 1階ギャラリー
茨城県水戸市泉町1-3-22
■出展者
青山 立美  (株)青山建築設計事務所
飯島 洋省  (株)andHAND建築設計事務所
大山 早嗣  (株)大山都市建築設計
金澤 重雄  (株)カナザワ建築設計事務所
河野 正博  (株)河野正博建築設計事務所
佐藤 昌樹  (株)エイプラス・デザイン
根本洋一朗  (株)根本建築設計事務所
本澤 幸一  (有)AkH建築設計室
益子 一彦  (株)三上建築事務所
丸田 龍作  丸田建築設計研究所
横須賀満夫  (株)横須賀満夫建築設計事務所

【ギャラリートーク開催概要】
■日時:2020年2月24日(月)
15:30-17:00 作品出展者による作品紹介
17:00-18:30 竹内昌義氏(みかんぐみ共同代表 / 株式会社エネルギーまちづくり社 代表取締役 / 東北芸術工科大学 教授) ギャラリートーク
※終了後懇親会
■会場:文化デザイナー学院 1階ギャラリー
茨城県水戸市泉町1-3-22
■会費:無料(懇親会は別途実費あり ※学生は無料)
■定員:100名程度

主催:公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部茨城地域会
協賛:日本建築学会関東支部茨城支所
一般社団法人茨城県建築士事務所協会
一般社団法人茨城県建築士会
一般財団法人茨城県建築センター
後援:学校法人リリー文化学園 専門学校 文化デザイナー学院

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エネルギー と 建築家

建築は多くのエネルギーを使う。エネルギーを扱うことは建築家の職能でもある。しかし、私たち建築家はエネルギー政策やエネルギー供給の問題に関して、これまでに何かを語ってきただろうか。

2019年5月、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部を改正する法律(改正建築物省エネ法)」が公布された。2017年の着工棟数全体の内、適合義務の対象となる建築物は3.4%であるものの、エネルギー消費量では全体の52.2%を占めるという推計が国土交通省から示されている。結果として、戸建て住宅(300㎡未満の)等において、設計者(建築士)から建築主への説明は義務付けるが、省エネ基準の適合義務化は見送られた。

建築が使うエネルギーを少なくする方法は、これまでも時代の変化とともに、断熱性をはじめとした基準が示されてきた。これからの省エネルギー基準は技術情報の体系を具体的・定量的に規定するものであり、規制のためのみにあるものではなく、設計行為において不可欠なツールを提供するためのものとも言える。

持続可能な未来に向けて、建築家は今まで以上にエネルギーの流れを理解し、より少ないエネルギーで持続可能な建築物や環境をデザインすることが求められている。単体の建築物の枠を超えて地球環境に配慮し、持続可能な地域づくりとして循環資源の活用や、再生可能エネルギーの利用にコミットしていかなければならない。

「エネルギーのことを考えている建築家は、ほぼゼロに近い。」 この言葉を目の当たりにした時、私たちはどのように受け止め、建築家として何から始められるのだろうか。