2022年3月10日

建築家展2022|河野正博

河野 正博/株式会社河野正博建築設計事務所

建築。それは、時の流れや土地柄、周囲の環境によって、様々に変化していきます。そして、外観デザインによって、まちの魅力がより一層引き出されることもあれば、内観デザインによって、利用者が建築を育てていくこともあります。つまり、建築は「無限の可能性を秘めている」と言えるのです。
その可能性を花開かせるもの、それは「輪」です。自然環境、地域の文化、道行く人々との交わりが、建築を成り立たせています。その輪は、やがて融合し「和」をもたらすことになるでしょう。私たちは、こうした視点に立ち、建築と人と地域が織りなす「和」を大切にした建築を生み出していくために、これからも歩み続けて参ります。


笠間市役所本所

笠間市役所本所

・所在地 笠間市笠間
・建築主 笠間市
・施工 鈴縫工業株式会社
・竣工 2021年3月
・敷地面積 14,698.72㎡
・構造 RC造 地上3階
・総延床面積 7,612.16㎡のうち議会/行政棟部分

「人と環境にやさしく 笠間らしい庁舎」を基本理念に据え、築36年を経過した庁舎を更に30年利用することを想定した改修工事である。工事中の仮設庁舎設置計画は無く、現行の執務と並行して円滑に工事を進めた。
本設計は「ユニバーサルデザイン」を基本に、効率的かつ将来を見据えた配置計画を行ったほか、既存床材・笠間産稲田石の魅力を引き立てるため、素材や色調を重視した内部空間を創出した。
外壁面は、耐震性向上のためPCコンクリートパネルを撤去し、新たにアルミルーバーと色ガラスを設置したことで、軽快でリズミカルなファサードを演出した。また、ガラス屋根のエントランスキャノピーは、多目的駐車スペースを取り込み、建築との一体感を創出した。
外構改修では、歩行者と車との明確な動線を確保し、安全性に配慮したほか、稲田石敷の庁舎アプローチやイベント等に活用できる芝生広場を計画し、今まで以上に親しみを感じる庁舎となることを期待した。

撮影/斎藤さだむ写真事務所


河野正博/株式会社河野正博建築設計事務所

■plofile
1954 茨城県生まれ
1978 日本大学理工学部建築学科卒業
1978-81 佐生設計事務所
1981-83 (株)三宿工房
1984-91 (株)谷口建築設計研究所
1991-99 (株)GIA設計(代表取締役)
1999 (株)河野正博建築設計事務所(代表取締役)
現在に至る

■works
2004 光製薬本社ビル
2005 つくば市ふれあいプラザ
2008 つくば市並木消防分署
2010 葛城地区公園管理棟
2013 中国木材集成材工場
2014 羽鳥保育園
2016 土浦協同病院付属看護専門学校
2016 認定こども園ルンビニー学園
2016 岩間地区地域交流センター
2017 DIC鹿島工場厚生棟
2019 晃陽学園歯科専門学校
2021 ルビニーみらい保育園 
2021 笠間市役所本所改修工事
2022 建築センター県南事務所