第16回 茨城の建築家展’24『建築の力』

日本建築家協会JIA（The Japan Institute of Architects）は、建築の設計監理を行う建築家の団体として1987年に結成されました。
JIAの会員は、建築がクライアントの大切な資産であると同時に、公共にとっても重要な社会的資産であると考えています。そして建築の設計監理を行う者すなわち建築家は、一定の知識・技術を持ち、その責任を負うにふさわしい高度の業務遂行能力と倫理意識を持つ必要があると考えています。
JIAに加盟する3,000余名の建築家は、厳しい自己研鑽を行い、高い倫理意識を持って設計監理の業務を遂行することを通じてクライアントと社会公共のために貢献し、より豊かで美しく安全な国土と都市と建築の建設に貢献していきたいと考えています。
この度、茨城地域会では第16回目となる会員作品展「茨城の建築家展2024」（テーマ：建築の力）を開催いたします。この作品展は、地域の建築家の活動を広く市民の皆様に公開し、美しさや楽しさという建築の魅力を知っていただき、建築の役割と建築設計の価値について理解を求めるものです。
今私たちは地球温暖化、気候変動、地域紛争、そして頻発する災害に直面しています。JIAは2021年6月25日にJIA・SDGs建築フォーラム2021を開催し、SDGsに向けた建築家の役割〈2030年への取り組み〉への意思を表明しました。また、本年元日に発災した能登半島地震は現在も被害の全貌が明らかにならないまま、避難生活、復旧作業が続いています。今、人びとが生きるための「建築の力」（信頼・安心・安全・多様性）が求められています。建築家展では、ひとり一人の建築家がどのように考え、表現・行動しているかを茨城から発信します。
今回は昨年7月に完成した水戸市民会館にて開催いたします。子ども向けのワークショップ「みとのまちをつくっちゃおう」も同時に開催します。最終日には地域会会員によるギャラリートーク、佐藤尚巳JIA会長による講演を行います。多くの方の来場をお待ちしています。